今回入庫したこの車両は2009年にタイプワンで製作したワイドボディのデモカーです。

http://www.typeone.jp/?p=1519

BMW純正色ダイヤモンドブラックに塗装されたスプーンエアロが存在感を醸し出していますね~。

今回はクラッチ交換と最近シフトの入りがシブくなったミッションOHのご依頼です。

着手前試乗ではクラッチが重い、シフトフィールはどのギアでも「入れても抜いても」、

温間でも冷間でもどんな時でも、、とにかく「渋くて重い」,嫌な感触でした。



まずミッションを降ろすとハウジングの中の汚れは普通、特段オイル漏れもありません、廃油を含め比較的良い状態です。

でもメインシャフトが赤く錆びています(赤→)、これくらいだとクラッチオペレーション時に少々音が出るくらい、、不調の原因とはならないでしょう。



クラッチ交換時にタイプワンではクランクケース側の溜まった汚れは綺麗に洗い流します。

残存ダストでシールやグリスを劣化させたくない、またもしクランクリア側のシールが硬化していたら交換ですが今回の個体の様に柔らかければ交換はしません。




クラッチ部品はオーナー様の指定でスプーン製品をお取り付けさせて頂きました。

純正品より約2kg軽いフライホイールは鋭い吹け上がりをご体感いただけます。

FLY WHEEL

http://www.spoonsports.jp/products/details/22100-AP1-000/s2000


CLUTCH DISK[NON-ASB.]

http://www.spoonsports.jp/products/details/22200-AP1-001/s2000

CLUTCH COVER

http://www.spoonsports.jp/products/details/22300-AP1-001/s2000

RELEASE BEARING

http://www.spoonsports.jp/products/details/22810-AP1-G00/s2000



2階でクラッチの交換作業、と同時に1Fのミッションルームでミッションのオーバーホールを始めます。

ミッションケースを分解すると本来スコッと抜けるシフトロッドが抜けません(泣)

シフトフォークも同じ様にガンとして抜けません、、嫌~な予感が、貞子が居るかも?



ヒートガンで温めたりして何とか分解して内部を観察すると、、ジェジェ~、シフトがキツイ原因はここでした。

フォークを支える為にミッションケースに打ち込まれているブッシュ部分のフッ素系樹脂のコーティングが剥がれシャフトとブッシュがスカッフ状態、、当然クリアランスは皆無、つまり焼き付き状態でした。



荒れたブッシュはリューターで研磨してゴム砥石で仕上げクリアランスを調整します。

シフトフォークの作動がスムーズになり押し引きに無理がありません、コレでもう大丈夫です

オイルが劣化していると汚れが詰まったり、油膜切れが起こってこの様な症状が出てしまいます。

スポーツ走行など高負荷条件で走る方はオイル管理を怠らないように気を付けましょ~。



シャフトやギアは磨耗も少なく修整で再使用が出来ました、

オーナー様の負担が減りステキな笑顔が予想できちゃいますね~。




オイルシールやベアリングなどの消耗部品を交換して普通に組み立てます。

スプーンでは各種オーバーホール済みトランスミッションの販売もしておりますので、

ご検討下さい。



作業を終えたら慣らしもかねて約100km程度の試乗を行います、

クラッチもミッションも新車のフィーリングを取り戻せました。

これでまた永~く楽しんでいただけますね。

ミッションなど駆動系のオーバーホールはタイプワンにお任せ下さい。

精密に組み上げたミッションはシフトチェンジするだけで気持ち良いフィールで運転が楽しくなります。


今回の作業は総額¥435,892でした。作業のご依頼ありがとうございました。


 


posted by 佐藤