今日はDC2のお客様のご来店です。 お客様は以前にもDC2に乗られていて、仕事の関係でしばらく車生活から遠ざかっていましたが、もう一度DC2に乗りたくなった!ということでこの車を購入されました。

しかし、以前に乗っていたDC2に比べると、ハンドリングのシャープさに欠け、ステアリングを切り始めてから車が反応するまでにワンテンポ遅れる感じがして、全体的に動きが曖昧な感じがするとの事で、先ずは足回りのリフレッシュをする事になりました。

ラックブーツ破れ.JPGRIMG0222.jpgRIMG0224.jpg

早速、リフトアップし各部をチェックです。

フロントのタイヤを左右に手で揺すると、ガタは「コクコク音」程度が僅かに感じる位、ガタが在ると言えば在るのかな程度です。

しかし走行してローターなどからの熱が伝わり、同時にドライブシャフトからの振動が伝わると、クリアランスは一気に増えてしまいます。 問題はこの熱と振動です。 ドライブシャフトのガタは熱が入るとクリアランスが増えることで回転振動が増えてその結果、ハブ、ハブベアリング、ラックエンドにも影響を与え、ガタが増えてしまいますので、例えばドライブシャフトにガタが在る場合にはドライブシャフトだけを交換するのではなく、その延長線にあるハブ、ロッドエンドのチェックが必要です。 画像はステアリングラックエンドですが、ブーツも破れてしまっています。

ブーツが破れた状態で走行を続けると、水や砂利の浸入でラックエンドのジョイント部を傷つけてしまい、そこからもガタを発生させてしまいます。

左右方向のガタはタイロッドエンドのガタだけではなくギアボックスとタイロッドエンドを繋ぐこのラックエンドのガタの可能性もありますので、こちらも両方のチェックが必要です。 走行距離を重ねる事でブーツが破れていなくてもジョイント部分は徐々に磨耗し、ガタを発生させ、ステアリング操作にダイレクトに反応が現れますので、今回は破れたラックブーツとラックエンド、そしてタイロッドエンドも交換です!

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こちらはサスペンションアームのブッシュですが、こちらも経年劣化により亀裂が入り、中央の新品アームブッシュに比べ、画像の様に車重の掛かる方向に潰れてしまっています。

サスペンションブッシュを新品に交換すると同じダンパーとスプリングを装着しても若干車高が上がるのはこのためです!

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車体をリフトアップしフロントのタイヤを左右方向に揺すってガタが有る場合にはラックエンド、ロッドエンドに原因が有る場合がほとんどですが、縦方向に揺すってガタが有る場合にはハブのガタが考えられます。 今回は縦方向のガタは確認出来ませんでしたが、外したドライブシャフトのアウトボードにゴリゴリ感がありましたので、走行中には熱が入り振動もハブに伝わっていますので、ハブ、ハブベアリングも交換し、スプーンドライブシャフトに交換です。 全てのアームを新品に交換し、サスペンションの性能を引き出すリジットカラーを装着し、作業完了です! 早速、試乗をしてみるとステアリングフィールにしっかり感が甦り、少し路面が荒れた所でもサスペンションが自然にストロークし、路面に追従しているのが分かります! この動きなら、以前に乗られていたDC2を超える仕上がりになっていると思います!! これからもDC2で楽しい車生活を送って下さいね〜!



今回の作業に掛かった費用は、

サブフレームリジットカラー(フロント)        ¥18,900

サブフレームリジットカラー(リア)          ¥18,900

純正部品一式(サスアーム、ハブ、ハブベアリング他)    ¥216,415

工賃(サスアーム交換)                ¥100,800

工賃(ハブ、ボールジョイント交換)] ]