エンジン脱着1.jpg


今日は、先日リジカラ装着、サスペンションリフレッシュをご紹介したNSXの作業の続きです。


エンジン脱着3.jpgエンジン脱着4.jpgエンジン脱着5.jpg


まずはエンジンを降ろし、タイミングベルト交換をはじめ、エンジン補器類の

オーバーホールです。

走行25000kmですが、20年経過したベルト、パッキン類は劣化が激しく、

写真中央のようにNSXはオイルパンパッキンや水冷式オイルクーラー周りからの

オイル滲みが多いので、メンテが必要です。


タイミングベルト交換前1.jpgタイミングベルト交換2.jpgタイミングベルト1.jpg


写真左は作業前の状態です。

パッキンだけでなく錆びも取り除き、塗装して見た目もリフレッシュ。

オイルポンプ、ウォーターポンプも動きに渋さが生じていたので新品に交換です。


バルブクリアランス2.jpgバルブクリアランス1.jpgNA2ヘッドカバー.jpg


そして、バルブクリアランスを適正値に調整して完了。

写真のようにヘッド内はとても綺麗で状態は良好。オイル交換をこまめにされていた

証でしょう。

写真右はNA2タイプRのヘッドカバー。NA1とはブローバイホースの取り回しが

違いますが、PCVバルブの一部加工で装着可能です。

NA2ではこのPCVの位置の改良でブローバイ循環が改善されているのでオイル消費も

少なくなります。


最後にエンジンを降ろしたら、一度交換をお勧めしたいパーツがこれです。


油圧センサー.jpg


NSXのメーターには油圧計が有りますが、その油圧センサーです。

この油圧センサー不良でメーターが作動しなくなることがあるので、要チェックです!


次はミッション、クラッチ。


クラッチ.jpgミッションOH2.jpgミッションOH3.jpg


クラッチはディスク、カバー、フライホイールの磨耗をチェックするだけではなく、

プレートやリベットのクラックを細かくチェック。

磨耗が少ないからといってそのまま再利用するとプレートが割れてしまった、

なんてことがあるので入念なチェックが必要です。


写真中央はギヤ。上が新品、下が交換したギヤです。

走行25,000kmほぼ全てサーキットを走行していたために、各ギヤシンクロの歯は

同じように磨耗があり、新品に交換することになりました。


写真右はオイルポンプのトロコイド。こちらも見逃しがちなのですが、写真右のように

傷が入り、これが悪化するとオイルポンプ焼きつきの原因となるので交換です。


ミッションOH4.jpgミッションOH6.jpgミッションOH5.jpg< br />

そして純正LSDのイニシャル調整、スラストシムの測定・調整を行い組み込んでいきます。


最後にブレーキです。


ABS変換1.jpgABS変換4.jpgキャリパーOH1.jpg


写真左はNA1のABSモジュレーター。右は今回変換したNA2用。

20年前のユニットの重量は約10kgで、これだけでも約6kgの軽量化となり、

作動面では現在発売されている車両のABSと遜色ないくらいの性能となります。

この車両は既にNA2用前後キャリパー、ローターが装着されていたのでOHを行い、

ブレーキは全てNA2化となりました。


NA1テスト.jpg


全てのリフレッシュ完了後、袖ヶ浦フォレストにてテスト走行を行い、各部のチェック。

一緒に訪れたオーナーも最後に走行したところ、

「今までとはまったく別の車になったような感覚。特にサスペンションブッシュを

リフレッシュしたのとリジットカラーが効いているせいか、車の挙動が分かりやすく

安定したドライビングができるようになりました。」と終始満足げでした。