ミッション1.jpg

写真はS2000のミッションオーバーホールが完了し、実際の車載状態を仮想して
各ギヤの入り具合をメカニックがチェックしているところです。

ギヤ.jpgシンクロ.jpgベアリング.jpg

過去にもミッションオーバーホールの作業風景を御紹介しましたが、
写真上のように分解、洗浄されたギヤ、シンクロ、ベアリング等は消耗、破損、作動状況を
入念にチェック判別し新品部品に交換します。

シフトフォーク.jpgミッション9.jpgミッション8.jpg

写真左はシフトフォーク。このシフトフォークがシンクロスリーブをスライドさせ
各ギヤにシフトできるのですが、緑矢印部の磨耗が規定値以上になると
そのギヤのシフトストローク量は浅くなってしまいます。
写真中央はギヤとギヤのクリアランス調整。右はメインシャフトの
スラストクリアランス調整を行っているところです。
この調整も同様に、1/100mm単位で正確に合わせる事でスムーズで適正なストロークを
確立できるのです。

ミッションオーバーホールというと“ギヤ、シンクロの交換”というイメージが
あるかもしれませんが、ミッションの部品はそれぞれが1/100mm単位で精密に
組み込まれているため、ただ部品を新品に交換するだけでなく、そのパーツを精密に
測定、調整して正位置に組み込むことが重要です。

ミッション3.jpgミッション4.jpgミッション5.jpg

こうして組み上げられたミッションは専用台に固定、シフトレバー、シフトノブも
仮付けし、各ギヤのシフトストローク量、ストロークトルク感、シャフト回転抵抗を
メカニックの手で再確認して完了です。

ミッションのフィーリングはドライバーが最もダイレクトに感受する部分ですので、
ドライビングを更に快適に楽しんで頂けるミッション作製を今後も続けて行きます!

Posted by 原 Array Array