CL7クラッチ.jpg

「突然ギヤがどこにも入らなくなることがある。」とのことで
静岡県からCL7のお客様が御来店されました。


早速チェックしてみると、クラッチのストロークが少なく、
半クラ状態でキープしようとすると、クラッチペダルが
徐々に奥まで入ってしまい、クラッチフルードが抜けていく感触でした。

そこで今回はクラッチオペレーションチェックと
前回クラッチ、LSDをオーバーホールしてから5万キロ走行しているとのことでしたので、
クラッチ、LSDオーバーホールも行うこととなりました。


まずは今回の原因と思われるクラッチマスターシリンダー、
スレーブシリンダー周りのフルード漏れが無いか点検しましたが
どこからもフルードは漏れていない模様。

となると・・・、

ここが原因でした。

CL7クラッチマスター不良1.jpgCL7クラッチマスター不良2.jpgCL7クラッチマスター不良3.jpg

写真左はクラッチマスターシリンダーを分解したものですが、
指で示している部品がピストンです。
通常クラッチを踏むとこのピストンが押されて液圧がかかり、
ミッション側のスレーブシリンダーがストロークすることでクラッチが切れます。

しかし写真中央を見てみると、その液圧力を保持すべきオイルシールが
切れてしまっています。
圧力がここで逃げてしまった為にクラッチが切れず、
ギヤがどこにも入らなかったのですね。原因が判明し一安心!

マスターシリンダーからギシギシ異音も生じていたため、
ASSY交換することになりました。(写真右)

そして次はクラッチです。

CL7クラッチ1.jpgCL7クラッチ2.jpgCL7レリーズ.jpg

写真左が今回外したクラッチディスク。中央が新品。
ディスクの厚みは限界値まで減り、溝も完全に無くなっていました。
ちょうど交換の時期にきていたのですね。
レリーズフォーク、ベアリング(写真右)も交換です。

そして、、、クラッチ交換等でサブフレーム脱着時に、もはや定番化しつつある
ステアリングギヤボックス、サブフレームのリジット化。

サブフレームを下ろす機会が来たら、ぜひ装着しておきたいパーツですね。

CL7リジット1.jpgCL7リジット2.jpgCL7リジット3.jpg

ギヤの入りも非常にスムーズになり、またリジット化されたことで
ドライビングが一層楽しくなりましたね。
今度感想聞かせてくださいね!!

Array Array