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静岡県在住のお客様。
今回AP2にLSD装着と車高を下げている為、ジオメトリーの最適化をしたいとの事で入庫されました。

デフ脱着A.jpg
SPOON LSD.jpg

まずはデフを下ろし、LSDの組み込みです。
SPOON LSDは1.75wayで,イニシャルトルクは9kg。
デフの効きはじめがマイルドでコントロールしやすい設定となっています。

デフバックラッシュ測定.jpg
デフ歯当たり調整.jpg
そしてデフ組み込みの肝となるのがこの歯あたり調整とバックラッシュの調整です。

SPOONディスタンスカラー.jpg
写真左は純正のクラッシャブルのカラー。高温、高負荷時にはひずみが生じる為、ピニオンシャフトの突き出し量に変化が起こります。それにより歯当たりに狂いが生じ、最悪の場合デフがブローしてしまいます。
タイプワンでは写真右のようにピニオンシャフトのディスタンスカラーを調鋼材を使用したスペシャル品に交換し、高負荷時でも歯当たりに変化が起こらないようにしております。

大容量デフケースA.jpg
デフ脱着B.jpg

そして最後に大容量デフケースに交換です。
サーキットを走行される方は、デフオイルの温度上昇によってブローを経験された方は少なくないのではないでしょうか。
機械式LSDを入れたことにより、油温ははるかに上昇してしまいます。
それはS2000STDのデフオイル量は0.8Lしか入らない為です。
このSPOON大容量デフケースを装着するとオイル量は約3倍の2.2L入る為、激しい走行下でも油音の上昇を抑え、デフ自体の寿命をはるかに延ばすことが出来ます。
機械式LSDを装着される方には是非お勧めです!!

ドライブシャフトスペーサーA.jpg

デフ脱着のついでに車高も下げているのでドライブシャフトスペーサーも装着しましょう。
車高を下げている方には必項アイテムです!

ゼロバンプステアキットF.jpg
次はジオメトリーの最適化です。
車高を下げている車両はステアリングのタイロッドがバンザイ状態になり、サスペンションがストロークするとトーの変化量が大きくなってしまいます。
写真上のようにステアリングギヤボックスの下にこのゼロバンプステアキット(F)をかます事でタイロッドの角度が水平になり、トーの変化量を最小限に抑える事が出来ます。

ゼロバンプステアキットR2.jpg
ゼロバンプステアキット装着写真.jpg
こちらはゼロバンプステアキット(R)。
これを装着する事でバンザイ状態になったロアアームの角度を適正化することが出来ます。

単純にただ車高を下げればロールが少なくなり速く走れそうですが、このようにジオメトリーを最適化することでサスペンションの動きが本来のものとなり、更に限界を高める事が可能となります。

これでサーキット走行に向けて準備万端ですね!
更なるタイムアップ期待しています!!





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