今週はバルブクリアランスの調整編です。
通称タペクリ調整ですね。

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ちょっと待って!! 調整する前に大事な確認 です。

測定した値はピストンTOP(上死点)のクリアランスですよね!!

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測定値に±0.03mm程の差があります。しかしこの程度の差が正常です。
但しこの値が0.1mm違う場合は、測定ミスの可能性が予想されます。

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写真はロッカーがスリッパータイプのB型エンジンで、
クリアランス測定は青矢印、調整は赤矢印のロックナットを緩めてアジャストスクリュを回転させます。

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調整は規定厚のシックネスゲージを使い、隙間を指先に伝わる感覚で判断します。
各気筒を同じスルスル感で合わせる、これが作業のコツなんですが…少し経験が必要です。

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さて、今回は調整後の音振をデモで測定してみました。
普段は振動計よりも良く判る聴診器で聴き取り、確認をしています。

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バルブクリアランスを揃えると、アイドル回転が安定してカム周りが静かになります。
今回もガチャガチャ的な音からシャー的な音に変化しました。

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上は調整前、下が調整後の振動特性のデータです。

測定と調整は、前日または朝一にご入庫を頂き、夕方のお返しとなります。

バルブクリアランス調整の費用(シール類を含む)  総額は下記です。

F型:¥34,650-(税込)
K型:¥39,600-(税込)
B型:¥34,650-(税込)

※クランクプーリーをアルミ製など社外品に交換、タイミングベルトが変形している車両は別途費用が加算される場合があります。

今後のエンジンメンテンナンスの参考にしてください。