Hondaの誇り、NA1型 TYPE-R、その納車前整備をレポートします。
今回はエアコンを新品ASSYで揃えて装着しました、NA1型のTYPE-Rは基本「エアコンなし]モデル、
ユーザーもメーカーも熱い時代だったんですね、だからこんなピュアなクルマを造り出せたんでしょうね。
真のスポーツカーはHondaが見せてやる、最初から快適装備の商品企画はナシ、真のスポ―ツカ―とは何だ、、
Hondaも潔いですな~。
エアコンを装着するには車体側のハーネスも交換、それでバッテリーの状態だけでなく電装系を全てチェックしました。
暗電流の量も測定、エアコン装備するにはハーネスを交換、つまりレスが基本なら数100g程度が軽量化できる、
こんなクルマをカタログモデルで造ったHonda、青春とは何だ~デス(笑)、、
でも商品マーケ関係の方は「ドキ」なのでは、、、
点検中に赤〇印の奥に設置された室内温度センサーの初期異常を検知、、センサーASSYを部品で交換しました。
フロント部はブレーキ液、冷却液の交換、ヒーターコアのエア抜き作業を実施、
サスアームなどのアルミ材には防錆処理を施して、作業後に下面を撮影しました。
リアのエンジン部分を下から撮影しました、オイル、エレメントの交換、今回は念の為にタペクリを調整、
タイミングベルト類も12年2月に交換済み、もちろんオイル漏れや滲みはありません。
エンジンとフレーム番号が真正の「TYPEーR」か?、はドアを開けたらプレートがあります、
指差している部分がこのクルマが152台目のTYPEーRで在る事を証明しています、
実はRの文字は浮文字で、152はHondaの「専用指定」文字で打刻、ちなみに補修部品はこの窓部が
ブランクで無地です。なおエンジンNoは156番・・このようなhistoryのあるクルマは「ココが重要」なポイントですね。
フロントローターは浅間技研製、キャリパーは日信、ホイルはエンケイ、全てTYPE-R系の純正品メーカーです。
Honda純正TYPE-Rのステアリング、ホーンボタンもボスもTYPE-Rの純正品です。
純正TYPE-Rのシートはレカロ製、2005年製造の最終ロット製造品、
1脚の価格は何と¥90万円也、え~本当~に~!!
指差し部分がHondaのNSX-R専用品である証、何と専用のシートモールドで製造、シートは1脚ずつ
何と1g単位で検査を施し、左右を揃えて完成車に組み付けていました。
NSX-Rのオーナ様も知らない、こんな鬼気迫るクルマ造り、狂気と執念の証左がシート裏側にもやどり、、
神は細部に宿り、、!
シートがこんなですからエンジンはドンナ??、、高回転はこの世のものではありません、
嵐の中で叫んでいるような、高周波音が凄すぎ (笑)、 マ、筆舌に尽くし難しと、
言う事で、そんなこんなで試乗を行い、さて最終の段階、アライメントの調整を行います。
このTYPE-Rは6年前に私達が香0の華0の銀行オーナー様に販売、昨年の夏にSPOONに戻ってきた、
いわば帰国子女、今回また嫁いで行くのですね、なんとなく寂しいナ~。
Posted by吉澤