今日はDC5のお客様がご来店です。

現在走行距離は9万km。「今までサーキットや峠を走行してきて各部が劣化してきているので今後も永く乗れるようにエンジンをオーバーホールしたい。」との事でした。

まずは作業前にタイプワンの周りを試乗チェックしてみると、確かに距離相応にエンジンはお疲れの様子。調子は悪くは無いのですがトルクが落ち、パンチが無い感触でした。

エンジン下ろし2.jpgエンジン下ろし3.jpgエンジン下ろし4.jpg

エンジンを降ろします。
写真のようにDC5はエンジンの上にエアコンの配管が通っている為、エンジンを降ろすときはクレーンで吊り、エンジンルーム下から降ろします。

補機洗浄.jpgクラッチSPOON.jpgレリーズフォーク.jpg

エンジンミッションが降りたら、ミッション、クラッチ、補機をばらし、各部の状態をチェックしながら洗浄、加工、組み付けをしていきます。

写真中央はクラッチ類です。元々他社製カーボンクラッチを装着されていましたが、踏力がかなり重く、これからは奥様も運転されるとの事でしたので、今回はSPOONノンアスタイプのクラッチと純正フライホイールを装着することになりました。
また、クラッチを交換する際に意外に見逃しがちなのがレリーズフォークの磨耗です。写真右が純正のレリーズフォークなのですが、レリーズベアリングを押す部分(矢印部)が磨耗していると、ストローク量が変わってしまう為、「クラッチを新品に交換したのに、なんかフィーリングが思わしくない」なんて事になり兼ねません。

マウント1.jpgマウント2.jpgマウント3.jpg

次に、こちらも今まで一度も交換したことが無いと言うエンジン、ミッションマウントです。
作業前に試乗した感触ではシフトチェンジのたびにエンジンミッションがかなり動き、ギヤの入りを悪くしている印象でした。
各マウントをチェックしてみると、ゴムは硬化し亀裂が入っている状態でしたので、今回は無限製ハードマウントを装着することになりました。

バリ取り1.jpgエキマニポート1.jpgエキマニポート2.jpg

補機もただ洗浄するだけではなく、吸排気ポートは加工を施します。特に純正エキマニを使用している場合は写真中央のようにポートを見てみると明らかに段つきがあるため、リューターで修正をします。

NEWエンジン1.jpgNEWエンジン3.jpgNEWエンジン4.jpg

そして、タイプワンエンジン室で精密組み立てされたエンジンに補機、ミッションを取り付けし、NEWエンジンを搭載です。

今回のエンジンOHに掛かった費用は下記のようになります。

K20AエンジンOH         ¥399,000
エンジン脱着工賃         ¥109,200
エンジンオイル          ¥ 6,930
補機ショートパーツ        ¥ 24,200
クラッチディスク(ノンアス)    ¥ 23,100
クラッチカバー          ¥ 39,900
レリーズベアリング        ¥ 14,700
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