5月30日富士スピードウェイにて、スーパー耐久シリーズ2025 第3戦となる「 富士24時間レース 」が開催されました。

Aドライバー山田選手、Bドライバー小出選手、Cドライバー西村選手、Dドライバー三井選手、Eドライバー松井選手、Fドライバー中島選手の6人で力を合わせて24時間を走り抜きます。
Dドライバーの三井選手は、今季からスーパーフォーミュラライツ参戦しているディライトワークスさんからスポット参戦してくれました。

昨年悔しいリタイヤを経験した TEAM SPOON は「 NO RETIRE THIS TIME (今回はリタイアしないぞ!)を合言葉にチームの結束も一段と増しています。

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私たちは水曜日からサーキット入りし、車両セットアップを開始しました。
今回新たに導入したパーツは、試作フロントバンパーです。

FF車両の肝となるフロント側のトラクション性能の向上、冷却性能の向上が実走で確認できました。
エンジン、ミッション、ブレーキそれぞれを低い温度で維持管理できる事は、耐久レースにおいて非常に重要なポイントです。

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フリー走行のデータを基に、ドライバーのインプレを擦り合わせた結果、レース用ダンパーから製品版フルスペックダンパーを使用する事になりました。
ストリートとサーキットの両立はスプーンの製品開発で目指すところであります。
24時間の長丁場では、天候や路面状況の変化が多くあります。そして、夜間走行や総勢60台のクラス混走レースなので、長時間ドライブするドライバーへの負担軽減も一つの目的です。

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決勝想定のセットも決まり、準備万端で挑んだ予選。
予選は A.B ドライバーの合算タイムで争われ、クラス3位からスタートが決まりました。

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土曜日の14時にレース進行がスタートしますが、グリッドにつく頃には雨が強まり雷雲もサーキットに近づいていました。
安全確保の為に、スタート時間が1時間延期される事がアナウンスされ、全スタッフは一度ピットへ避難。

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天候も徐々に回復し、16時にセーフティーカー先導で決勝レースがスタートしました。

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レース開始直後に大きな接触等もなく、レースは静かに進みます。
スタートドライバーの小出選手は、いつも通りの確実な走りでレース序盤に95号車はクラストップへ躍り出ました。

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約90分を1スティントとするルーティーンで、夕暮れを迎えます。

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今年は花火の時間も順調に走行中!!
昨年この時間は、ミッショントラブル対応中でした…

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しかし、不安定な天候が続き、夜が更けるにつれ霧が出始めます。
FCYでのスロー走行で天候の回復を待ちますが、霧が濃くなる時間帯はセーフティーカーが導入される状況が何度も続きます。

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レースの約半分が過ぎる頃、セーフティーカー導入のタイミングを狙って10分間のメンテナンスタイムを消化します。
ここでは一番負担のかかるフロントブレーキを一式交換とエンジンオイルの補充を行い、ロスタイムを最小限にしてコースへ車両を戻すことが出来ました。

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その後も天候は回復せずに、車両トラブルやのオウムの影響で赤旗2回、セーフティーカー導入が8回、FCY導入が5回と言う、非常に荒れたレースとなりました。
95号車は戦略を練り直しつつ、クラストップを維持。

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日が昇るにつれて天候も回復、コース上は完全なドライコンディションに変わりました。
ウェットからドライにコンディションが変わるものの、車のバランスは非常に良く安定してラップを重ねます。

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いよいろレースも残り2時間。
しかしここで、ピット作業違反の判定が95号車に出され、60秒のピットストップペナルティが課せられました。
これにより順位を2位まで落とします。

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最後の瞬間まで懸命に追い上げましたが、惜しくもクラス2位でチェッカー。

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今回のレースもたくさんのファンの方々や企業様にご声援、サポートを頂きました。
おかげさまで車両はノートラブルで完走ができました。

次戦 ROUND.4 SUGO では悔し涙でなく、嬉し涙を!

引き続き応援よろしくお願いします。