AP1-130型 VGSの車両全体のOHを依頼いただきました、いつもありがとうございます。
エンジンはオイル管理も良くてタぺクリも問題なし、エンジン内部もキレイでした。
試乗した印象はマウント劣化とクラッチを含んだ駆動系の異音振動ですね。



走行距離は8万kmですがブッシュ、マウント類のラバー系部品は全て劣化が進み交換が必要でした。



ホンダ車の不思議あるある、何故かホンダ車はどの車種でもフェンダー先端の6mmボルトだけが錆びます。
製作所違いでも同じ処のボルトだけが、不思議です?



通常の鍍金ボルトに交換しちゃいます、1本85円のプチレストアですね。



動きが渋く振動が出ていたクラッチ交換の為にミッション降ろします。



クラッチハウジング内にオイル漏れ跡や金属粉などありません、当然汚れはありますが特に問題なし、洗浄して再組します。



フライホイルの振れ、クランク前後のスラスト量を測定中ナウ、
このエンジンのスラスト値は0.16±0.01mm、適正でした。(基準値は0.1~0.3mm)



しかし仔細に点検すると純正フライホイルのリング歯面に削れが、、当然相手側のステーターギアもOut
予想外の出費ですがオーナー様と相談の上で「交換」になりました(涙)



4輪全てのナックルはベアリング交換前にクラックチェックを施します。
こちらの個体は全数とも問題ありませんでした。



OHしたハブナックル1台分と防錆処理されたローター4枚。



ブッシュを全て交換したサスアーム1台分です。
SUSPENSION BUSH SET

 

後期のハウジングを使いOHされているデフASSYの図、軽く~スムーズな摺動感がタフネスの基本です。



リビルトされた駆動系の全体図ですね。
DRIVE SHAFT SET
PROPELLER SHAFT



リジカラ含めブッシュ全体が馴染むのには「200km」程度の走行が必要です。
この慣熟走行を終えてからアライメント調整して完了です。



今回のリノベーション費用の総額は142万円でした。作業のご依頼ありがとうございました。
ご納車までもう少しおまちください!