純正ピストンのリング溝には肉眼では見えない様々な秘密が隠れています。
その1例が溝の傾きと特殊な鍍金処理です。



溝を拡大すると見えてきますね~、高回転で高出力そして高耐久、20万km走行のクルマでもオイル交換さえしていれば性能低下や劣化は起きません。
溝の傾きはピストンのT,D,CとB,D,Cで変わる運動方向と加減速でリング裏に働く力をコントロールしています。
シールしながら摺動抵抗は減らしたい、オイル消費の上限は5000km/L、、

そんな各種要求のバランスはリングが重要な要素なのです。



そしてリングは圧縮と膨張行程でのピストン姿勢の安定化も決めます。

ある意味でピストンよりも難易度が複雑で高度、これら極めて高い製造技術を有するリングメーカーは世界で数社と言われています。

言わばエンジンの影の主役ですね。



各リングの張力はTOPリングが1,03kgf、2NDリングは0,92kgf、オイルリングは3.9~4.0kgf狙い、初品公差は±0,1kg以下です。



そんなピストンとリングの深~い関係、それれらはリングの形状、デザインに色濃く反映されているのです。



重量を量り揃え保管されているF20の純正ピストン。



こちらはK型のピストン。



各ピストンは指定張力のリングで小組されます。



私達は「いまの貴方」に必要な修理やメンテをクルマ全体で考えながらご提案しています。

10年10万kmでエンジンのオーバーホールを必要とするクルマは少なく、

それに比較して駆動系などにダメージが多い車両は多いのです。



こらからも永くホンダ車を愉しむ為に、私達はお客様のお車に必要な「最適最良」なプランをご提案させて頂きます。

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