今週のタイプワンには、EK型の初代シビックタイプRがご来店しました。とてもきれいで26万kmも走行しているとは思えない車両です。

今回はオーナー様より「シフトの入りが悪い」とご相談を受けました。
試乗してトランスミッションの状態を確認すると、シフトの入りが悪く非常に乗りづらい状態でした。症状を確認できたのでトランスミッション内部の点検を兼ねてオーバーホールをご提案し、作業することになりました。

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トランスミッションを車体から降ろし、ミッションのケースを開けてチェック開始です。

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各部に異常がないか点検しながら原因を探ります。いちばん怪しいと思われたギアやシンクロは、少し摩耗がある程度で原因とは思えません。

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更に探っていくと…赤〇部のシフトピースが怪しい感じです。

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正常なら赤→シフトピースは青→シャフトをスムースに上下左右に動きます。しかし、シフトピースとシャフトが固着し外そうとしても手ではビクとも動きません。

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シフトの入りが悪い原因は赤→のブッシュが剥離し、シャフトに噛み込んだことでした。今回は部品交換で対応します。

原因が判明して一安心、ここからは通常の工程で組上げます。

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出来上がったトランスミッションを車体へ載せ、リフト上で確認します。無事にスムースなシフトフィーリングが復活しました。
路上での走行抵抗をかけた試乗でも全く問題ありません。これでまた安心してお乗りいただけます。

ご依頼ありがとうございました。