今週は、クリスタルブラックパールの走行距離6万キロ、FD2型シビックタイプRをレポートします。
こちらのシビックタイプRは、お仕事の都合で、4年間放置してしまった車両です。1度もエンジン始動せずにレッカー車で運ばれて来ました。再び乗れるようにする為に、点検とエンジン始動の作業を行います。
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まずはスパークプラグを外してから、マイクロスコープを使ってシリンダー内部の状況を確認します。
シリンダー壁面に錆などは起きていない様子です。ですが、ピストンリングが固着している可能性があります。潤滑せずに動かしてしまうと、折損の恐れがあるのでシリンダー内部に潤滑剤を塗布しておきます。
ヘッドカバーの取付け状態も良好でした。
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次に、ヘッドカバーを外してカム周りをチェックしていきます。
シリンダー内部同様に、錆は無く非常にキレイな状態です。保管状況がよかったようですね。
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油分が無くDRYな状態なので、シリンダー内部や摺動部全体に潤滑剤を行き渡らせてから、手動でクランクを回します。
このとき、回した感覚がとても大切です。スムーズに回れば問題ありません。
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ヘッドカバーを外したついでに、6万キロ走行して拡がっていたバルブクリアランスをSPOON基準値に調整します。
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これは燃料タンク内の写真です。異様なガソリンの匂いがしてきます。色が茶色く変色していることから、劣化していると判断できます。
幸いなことに、ヘドロのような物質や異物がなかったので、フューエルラインの詰まりの心配はなさそうです。
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インジェクターも外して点検します。
付着物なく、キレイな状態でした。清掃してからOリングを新品へ交換して組付けます。
その後、スパークプラグを外した状態でクランキングしてオイルを循環させながら、油圧を掛けていきます。ちなみに、NEWエンジンも同じ手順で始動させます。
各部の点検をして異常がないことを確認できたので、エンジン始動の準備はOK!
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問題なく始動できて安心しました。
ミッションの音なども異常なしです。
約1年ほどエンジン始動していない場合は、このような手順で点検をしていくと、トラブルを未然に防ぐことができます。
これからも、永く乗り続けてシビックタイプRを楽しんで下さいね!
ご依頼ありがとうございました。