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今週は、北海道からお越しのDC2’96specをレポートします。
このDC2は、息子さんが競技で使用していた車両で、エンジンからオイル漏れ、駆動系はクラッチ滑り、足周りはブッシュの劣化、など各部に不具合が出ていました。

「最近はあまり乗らなくなっていたが、思い入れのある車なので引き継いで乗り続けていきたい」というお父様の熱い思いで入庫しました。

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車両の状態を確認後、エンジン、駆動系、足周りを中心としたリフレッシュに決まりました。酷使されているので、各部注意深く見ながら作業を進めていきます。

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まずは、エンジン・ミッションを降ろします。

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エンジン・ミッション周りは、スプールバルブやオイルパンから漏れたオイルや泥汚れが堆積していたり、所々腐食していました。雪国なので融雪剤の影響が大きいようですね。オーバーホールしてキレイに甦らせます。

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クラッチ滑りの原因は使用限度を超えたディスクでした。ディスク内側は心材まで接触して割れていますね。

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ハウジング内はエンジン側から漏れたオイルとダストが混じりヘドロ状態になっていました。周辺を確認したら、クランクシャフトのオイルシールから漏れていたのが確認できました。

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外した補器類は、高温高圧の洗浄機で徹底的に汚れを落とします。

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外側表面の落ち切らない汚れはウェットブラストを使って洗浄しています。
これを使えばスッキリきれいに甦るんです。

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ぽっかり空いたエンジンルームも、中に入ってしっかり洗浄していきます。
載せ替え時には必ず行っています。車体側の準備OK!

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オーバーホールしたエンジン・ミッションを組み付けたら、洗浄した補器類と新しいホースやパッキンを組み付けます。見違えるほどキレイになりましたね。

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載せ終わったら冷却水のエア抜きをして、ラッピングを済ませます。
試乗確認を行いながら足周りを含めて各部を馴染ませ、最後にアライメント調整。これで作業が完了です。

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あとは、初期の丁寧な慣らし運転をしてご納車。
思い入れのあるお車をこれからも楽しんで下さい。

最後にイベント告知です。

4月22日(土)~23日(日)でリジカラ×SPOONSPORTSフェアを開催致します。
JG3型N-ONE MT号.FL5型シビックタイプRの展示を予定しております。
お時間のある方は是非遊びに来てください。

スーパーオートバックス 浜松 リジカラ×SPOON SPORTSフェア