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エンジン不調、クラッチが完全に滑り、作業前の試乗ができない状態で入庫、、

まず電装系の故障診断を施して見ると、排気系のラフセンサーなど数箇所の問題を検知しました。

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故障診断は最新のHDSを使い診断、

実はこの診断で過去の最高回転数、水温などエンジンの使用履歴が分ります。

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HDSの故障診断後にリフトにあげ、見上げると(驚)

エンジンとミッションの隙間から大量のオイルが流れ出ていました、これは漏れじゃありませんね、

ポタリとオイル粒が落ちない程度は「オイルのにじみ」、ポタリとオイルの粒が落ちるのが「オイル漏れ」、

今回のは見ているとどんどん出てきちゃてます。

最初はクランクのエンドシールが駄目でしょう、的な診断でスタートしたんですが、、

実は驚きの、、そんなブログです。

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K型エンジンの搭載車は先ずフロントサブフレームを取り去り、

その後にミッションを下方向に抜き取り落とします。

蛇足ですがB系エンジンの場合はサブフレームはそのまま、エンジンだけ上方向に抜き取ります。

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エンジンからミッションASSYを分離、その取り外したミッションのクラッチハウジング内側、

オイルの量が異常、これは面妖、奇怪なり、なにか事件が起きてる匂いがします。

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当然クラッチもカバーもフライホイルもなにもかも、、

周辺一帯はオイルまみれ、これはますます怪しい状況です。

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この凄い状況の原因はエンジンの赤〇部分からでした。

DSC04374のコピー

このキャップは通常こんなに浮いてません、ブロック面まで沈んでいます。

青→部分が緩んで出来た段差ですね。

メイギャラのオイルラインのキャップが緩んでました~(驚)

そりゃ~駄目だわ、ユーザー様のお話だと過去にエンジンを分解したりした事はなく、、なぜに緩んだのか謎です。

もちろん量産は締結トルク12kgで確実に締結されてます。

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ブロックのネジ部を目視拡大して点検します。

念のためにキャップは新品に交換、ブロック穴のメスネジ部分も点検したあと、

再度規定トルクで〆てオイルリークは現像液でチェックしました。

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交換した部品です、オーダーはパーツバンクにね。

  ↓

K型クラッチキット

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サブフレームを降ろしてボデー側を見ると、ボルト穴が見事なくらい偏心してますね、

赤〇部分の錆びは面の荒れが原因で擦れて、次第に発生成長、

こんなクルマの重要な骨格部分に潜む問題を素早くキャッチして普通に改善する「リジカラ」、

SPOON流チューンですね (自慢)

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この接合部にリジカラグリスを十分塗布した「リジカラ君」を挟み込みます。

   ↓

リジカラHP  

リジカラグリス

   ↓

グリス100g

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ミッションを搭載して下廻りを点検、、

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作業後はこんな感じ、サラリとしてますね。

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排気系でエラーが出ていたのは赤〇ラフセンサーと青〇O2センサーでした。

センサー類など電装系は「男は黙って新品交換」です。

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注文はパーツバンクにね

    ↓
LAF、O2センサーキット

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作業前エンジンルーム。

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作業後に洗浄したエンジンルーム、この作業はプライスレスです。

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経年でどうしても寂しくなる樹脂製のライトカバー、

ガラス製ライトの時代が恋しいですね。

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ついでに磨いてキレイにしちゃいました~これはプライスレス、クルマ、思いやり工数でしょ(笑)

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道の駅 すばしり までテスト走行、連日の台風ご来訪で猫の眼のように天気が変わりますね。

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広大な足柄 SA 、試走することでクルマの微細な音や振動を感じながら完成検査します。

このすべてのご請求は合計¥541,993円(税込み)、ありがとうございました。

 

 

Posted by吉澤