もう少しでデフがブローするところでした。

「走行中、後ろの方からコトコト音がする」とのことで入庫されました。

聞くところによると、2年くらい前にこのS2000を購入した中古車屋さんでLSDを装着したらしいのですが、ここ最近、音が大きく鳴り出したようです。

まずいつものように試乗チェックすると、やはりデフの辺りからアクセルオフで異音がなっています。

聴診器にて.jpg

リフトで上げて今度は聴診器を当てて異音の場所を再確認!

プロペラシャフトの回転と同期してデフから音が出ているので、おそらく歯当たり不良でしょう。

ということでデフをチェックすることになりました。

バックラッシュ1.jpg歯当たり不良.jpg

とりあえず現状を測定してみると、なんとバックラッシュ(写真左)の数値は標準の約6倍の0.6mm。そして肝心の歯当たり(写真右)を見てみると、本来、歯の中央に当たっていなくてはならないのですが、中央だけ当たっていません。

このまま走行していたら間違いなくブローしていたでしょう。

もうこのリングギヤは傷、へこみだらけでしたので新品に交換してオーバーホールとなりました。

ディスタンスカラー.jpgバックラッシュ調整.jpg

おそらくこのディスタンスカラーが原因だと思いますが、SPOONではこの高負荷時でも耐えられるスペシャルカラーを使用します。

バックラッシュ正常.jpg歯当たり正常.jpg

バックラッシュ、歯当たりを調整して組み上げます。

ちなみにオレンジ色に塗ってあるのは光明丹といって、歯当たりを見易くする物です。

リングギヤとピニオンギヤが摺り合う部分はこの光明丹が薄くなり地肌が見えてきます。(写真右)

このようにデフはメカニックの手の感覚と目で確実に組み上げなければなりません。

これで完了。

異音も無くなり、正常になってもう安心ですね!!

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