今日もタイプワンではミッション、デフのOH(オーバーホール)を
行っています!そこで、地味ではあるのですが
偶にはそんなお話もいかがでしょうか?

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こちらの写真はS2000のクラッチハウジングから
メインシャフトの突き出し量を調整している場面です。

作業はケースを垂直にして組んでいますが、
実車では横にして搭載されるのでこちらの点も
考慮して組んで行きます。

この駆動系は在る意味で、なんとエンジン部よりも
習熟が要るパートなのです!

「1速から2速」など前後に入れる抜く、
「4速から5速」の様に横に作動させる、
など全体のストロークの差やシンクロやフォークの
擦れ合うフィーリングは、どうしても経験が物を言うのです。
もちろん数値以内でのお話ですが・・

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ギヤBOX内部の正規なクリアランスを出すには、
写真の様なシムを使います。

種々に組み合わせて高温時のオイルクリアランスを想定します。
また各摺働抵抗から生まれる引きずり量も適正に組みます。

ケース合わせ勘合面の液体パッキンも特殊剤を使うのですが、
可能な限り薄く均一に塗り上げます。

細かいことかもしれないのですが、パーツですがノックピンは
全て新品を使いケース剛性も確保しています。


ケース交換
このケースは内部が汚いので交換したのでは在りません。
図AとBのシフトフォークはガンメタル砲金製のブッシュが
打ち込まれていますが、その面が荒れていて
作動にガタが在り交換に成りました。
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