今週のタイプワンには別のDC2’96specが入庫しました。
先週までのDC2から比べると、比較的ライトなリフレッシュ作業ですが、お客様の乗り方や車の状態に合わせた作業をレポートします。
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今回は乗り味の劣化が気になるサスペンション廻りのリフレッシュと、オイル消費も無く絶好調なエンジンのバルブクリアランス調整でメニューが決定しました。
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点検時にブッシュの劣化は確認できましたが、ダンパーフォークを外しアーム単体にしてみると…
経年の劣化が進み、ゴムブッシュからカラーが剥離していました。
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フロントロアアームに圧入されているこのブッシュは、フロントダンパーを通じて常に車重を受け続けています。その為、年数が経つにつれて徐々に地面方向へ偏心していきます。
剥離までは進行していなかった反対側のブッシュも、線を引いてみると偏心しているのが良くわかりますね。
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オーナーさん安心してくださいね。タイプワンでも珍しい程にゴムは劣化していましたが、アーム類に錆は無し。
洗浄と防錆処理を施して各ブッシュを打ち換えます。
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ブッシュに合わせてFIXダンパーに交換もしました。
今回なぜダンパー交換を行ったかと言うと…
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純正ダンパーを分解点検すると、伸び側の動きが非常に悪く、ダンパーとして機能していない状態でした。
青矢印が新品状態のバンプラバーも、赤矢印の様に原型を留めていませんでした。
これではスプリングの一部として機能せず、タイプR本来の乗り味とは程遠い状態でしたね。
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仕上げにバルブクリアランス調整と試乗確認やアライメント調整を行い、全ての作業が終了しました。
お預かりは1週間で総額 405,416円(税込)でした。
これからも事故に気を付けて、安全運転で大切に乗り続けて下さいね。