今週は新潟県からお越しのS2000エンジン・足廻りリフレッシュをレポートします。

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事前にメールや電話でお見積りを相談し、今回初めて車両が入庫しました。早速下廻りを点検すると降雪地域特有の錆はあまりなく、車体の程度は良さそうな印象です。

赤〇部は、触媒とマフラーの接合部です。高温にさらされ錆やすい箇所ですが、ボルトの形も残っており程度良好です。
青〇部は、ボディパネルの接合部で塩害による錆が出やすい箇所ですが、こちらも薄っすら錆はあるものの、程度良好ですね。

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リフレッシュプランの擦り合わせも完了し、早速作業を開始します。
エンジンルーム内のボルト類も酷い固着は無く、スムーズにエンジンを降ろす事ができました。

次の工程はサスブッシュの打ち換え作業ですが…

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アーム類にも目立った錆は無く程度良好に見えましたが、赤〇部のキャスター調整のボルトが完全に固着して右側が外れない状態でした。

前回のS2000サビ退治編と違い、今回はサブフレームは再使用なのでどうにかサブフレームに損傷を与えない様にアームを外さなくてはなりません。

https://www.typeone.jp/?p=39021

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既にエンジンが降りているので、サブフレームを車体から外して作業スペースを確保します。
固着したボルトをブッシュごと切断する事でアームをサブフレームから外します。

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切断面までは錆が進行していませんでした。

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ここまでくれば、固着箇所へ直接ショックを与える事で容易に固着を剥がす事ができます。

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左:かろうじて外れた錆の発生しているボルト
中央:新品ボルト
右:切断をして外したボルト

赤矢印部はがカムプレートとサブフレームの僅かな隙間から融雪剤が入り込み、徐々に錆が進行していった箇所です。

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タイプワン流の対策は新品ボルトに交換+リジカラグリスをしっかりと塗り込みます。リジカラグリスには齧り防止の効果と錆止めの効果があります。

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ブッシュを打ち換えたアームを戻して足廻りパートは終了です。

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清掃した補器類を移植したNEWエンジンを車体へ搭載し、ハーネスや燃料、冷却ホース類を取付してエンジンパートも終了しました。

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最終の仕上げとして、初期の慣らしと足廻りの確認を兼ねて高速試乗を行います。

納車までもう少しお待ちくださいね!

総額¥2,535,968-(税込)でした。

ご依頼ありがとうございました。